第三回 公園ねこの会議事録より(2011.9)

【水上代表挨拶】
 公園ねこサポーター制度がスタートして半年を迎えようとしている中、単に餌やりを
公認してもらったという事でなく、サポーターとしての責任を全うしなければいけないと感じる。
 本日はゆとりとみどり振興局の森管理課長にもご出席していただいているが、北部方面公園事務所でのトラブルを糧として大阪市もサポーターやボランティアの活動について、より理解を深めようと考えていただいており、実質的な市民と協働を実現し、サポーター制度を皆さんと一緒に、より良いものにしていこうという姿勢を示していただいている。そこで、サポーターがその活動を担っているのであるから、どのような活動をしていくのか、どのように公園ねこを守るという活動に対して社会の理解を求めていくのか、それを考えながら活動しなければ今以上の発展はない。そこでまず避妊去勢手術の徹底を図る努力をしなければいけない。
 不幸な命を増やさないのが本当の愛情であり、ねこ達が疎ましがられないようにする
のはサポーター達の行動力にかかっている。
 一代限りの命を行政、近隣住民、公園利用者に認めていただき、動物愛護と都市環境
の維持の両立を目指さなければならない。

 費用の問題などで、避妊去勢手術が進んでいない公園もあるように思う。

 大阪市の「街ねこ制度」は年間に300匹しか枠がなく、新規の申し込みが締め切られてしまったが、避妊去勢手術が進まないとすれば会としても重大な問題と考え「避妊去勢手術支援事業」を行う。不幸なねこをこれ以上増やさないという基本的な部分に立ち返り、各公園での避妊去勢手術を推進していきたいと考える。

【靭公園活動報告 靭公園サポーター 岡崎代表】
 8月30日に10名が研修を受けサポーターになった。今後、公園や町会の行事に「靭公園ねこの会」として参加する。
 町会の大掃除の参加、9月30日に会での大掃除を予定。
 10月23日に公園で行われるフリーマーケットに参加し、募金や里親募集を計画。
 サポーターになって社会的認知されて良かった。新聞で報道され問い合わせもあり輪が広がりを実感している。又、餌やりのせいで車に傷がついたと警察に苦情が行ったが解決した。サポーターになった事の責任範囲の認識も必要。

【大阪城公園活動報告 大阪城公園ねこの会 山崎さん、曽田さん】
 平成23年7月末現在で223匹のねこを確認。内、181匹が避妊去勢済み。
 無秩序な繁殖、遺棄、虐待など過酷な生活環境で生存するねこ達の命を守り不幸な命を増やさないためボランティアを募りグループを立ち上げ活動している。
 野良猫の繁殖と野良猫に起因するトラブル防止。
 国際的の観光施設にふさわしい動物愛護活動の実践。
 これまで約231匹のねこの避妊去勢手術を実質的には1人のボランティアが実施してきたが限界である。現在は曜日、日時、エリアなどを決め給餌、清掃を分担している。
 「サポーターのしおり」などを製作し配布する事で制度の内容や動物愛護法について周囲の理解に役立てている。

【北部方面公園事務所の不適切な対応問題について】
・代表より経過報告
 前回の公園ねこの会でご報告がありました、北部方面公園事務所職員によるボランティアへの暴言事件のご報告をさせていただきます。
 当会がペット法塾の植田弁護士を通じて大阪市に抗議と改善要望を提出し、ゆとりとみどり振興局に出向き2回の話し合いの場を設けていただき、大阪市より謝罪をいただき、ホームページにも前向きな再発防止策を公表していただきましたので、ご報告させていただきます。

【大阪市ゆとりとみどり振興局 緑化推進部 森管理課長】
 本日は「第3回公園ねこの会」に同席させていただき有難うございます。
 日頃は「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」をはじめとして、公園でのねこの適正管理にご尽力をいただき、誠に有難うございます。日々のご活動についても有難く拝聴いたしました。
 「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」は動物愛護と都市環境の維持の両立を図りながら、市民の皆様と協働で公園のねこの適正管理を図るという、制度としては日本で初の試みでございます。この制度の趣旨を全うするには、公園管理者とボランティアの皆様との協働が不可欠であり、それぞれの立場で公園のねこに関する者同士が、相互に理解し協力することが不可欠です。様々な場所でご活躍しておられるボランティアの皆様が、このような形でお集まりになり、情報交換や相互のご協力をしておられることにつきましては、制度を推進し、発展させていく上でも非常に有意義な事であり、また、ボランティアの方々の健全な組織が大きくなっていくということは、行政の立場からも有難いことであると考えております。皆様の「おおさか公園ねこの会」は、サポーター制度が実施されたと同時に発足したと伺っておりますが、わずか半年の間にボランティアの皆様の横のつながりの会が、このように盛大に行われ、発展していることにつきま
しては、代表をはじめ会員の皆様の熱意とご努力に敬意を表します。
 しかし、先ほどのご報告にもありましたが、制度を実施するなかで、喜ばしくない出来事が起こりました。私ども、制度を管轄する立場からしましても、非常に残念であり、大変に申し訳なく考えている次第です。
 この制度ができまして半年でございますが、まだまだ、制度の趣旨が浸透していないと反省しており、改めて関係職員全員に対しまして「生命尊重」や「人と動物の共生」という動物愛護法の基本原則や「行政・地域・利用者の理解と協働による取り組みを推進しながら、動物愛護と都市環境の維持の両立を図る」という制度の趣旨を研修等により徹底させたいところでございます。
 「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」は、全国でも初の試みであり、まだまだ
未完の制度であると考えております。この出来事を反省材料として、より一層、制度の中身を充実させ、発展させるための糧としなければならないと考えております。
後ほど、会の方からも発表があるかと思いますが、私ども行政と市民の皆様との
 協働を、より一層進めるために、外来の講師をお招きし「公園ねこ」の問題について考えるセミナーを11月5日の土曜日に、皆様の会との共催で開催させていただき
と準備を進めているところです。
 動物愛護と都市環境の維持の両立に向けて、皆様とご一緒に取り組みを進めてまいりたいと考えております。何卒、今後共、ご協力いただきますようお願い申し上げます。

【対市要望内容の発表と解説、質疑応答 北嶋さん】

【避妊去勢手術支援事業について 荒井さん】
 現行では大阪市の「街ねこ事業」によって公園のねこも避妊去勢手術を行う事になっているが予定数の枠が300匹と少なく、すぐに頭打ちになってしまう。
 避妊去勢手術が進まないと折角のサポーター制度が、ねこが増えてしまう事によって苦情対象になりかねない。
 よって、会として10月15日16日に避妊去勢手術支援事業を行う。これから会として継続するつもりであるが今回は前述の理由によりサポーター認定されている公園のねこを優先とする。空きがでれば公園ねこに限らず支援するので希望の方はキャンセル待ち予約をお願いしたい。


【お知らせ】
 阿倍野区民まつりへの参加は見送り。
 11月5日、ゆとりとみどり振興局との共催でセミナーを行う。サポーターの全体研修も兼ねている。
 会への登録を。
 次回の「おおさか公園ねこの会」は11月20日開催予定。

【「避妊去勢手術の推進」テーマの座談会】
・アンケートより
・参加会員が全体でお世話をしているねこの数 414匹(重複あり)
   内 避妊去勢手術済み 198匹→48%
     未手術      216匹→52%
・手術が進まない理由
 捕獲器がない、費用の問題、保護場所がない、病院を知らない、捨て猫が多く追いつかない、捕獲にかける時間がない、捕獲器に入らない、
・アンケートの回答についての意見交換
 捕獲に時間がない、方法が分からないなどの場合は会としては、お手伝い出来る方の紹介など協力し合っていきたい。捕獲器がない方も多いようなので、会より捕獲器の貸し出しを始めるので利用して下さい。

 捨て猫が多い公園などは、外灯を明るくした方がよいのではないか。遺棄は犯罪であることの周知にも力を入れる。ボランティアも捨て猫をみつければ警察に届けることを徹底していかなければならない。里親募集なども会を利用し助け合っていこう。

 活動を理解してもらうためにメディアを活用出来れば反響があるのではないか。

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    (2014.4.21)